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他人事としてとらえない。
この事故のことを知った時に、真っ先に思い浮かんだのが、「ハインリッヒの法則」だった。
ハインリッヒの法則の法則とは
「1件の重大災害の裏には29件のかすり傷程度の軽災害があり、さらにその裏にはヒヤリとしたり、ハッとした300件の体験がある」これは失敗学では有名な法則で、「ハインリッヒの法則」と呼ばれる。別名「1対29対300の法則」といわれ、1929年にアメリカの損害保険会社のハインリッヒ氏が労働災害5000件を分析して導いた経験則である。現在の保険料率票表は、この比率に近い数値を基にして出来上がっている。
中尾政之著「失敗の予防学」より引用
今回の事故では、軽災害に該当するのが、2021年の座礁事故。今だからいえることだけれど、この時から既にイエローカードが出ていた。
この事故をきっかけとして、結果として事故にあわなかっただけで、日常はいつも事故と隣り合わせの中にあるかもしれない、という意識が大切だと改めて思った。
思考停止にならないことが大切。
4月22日の日本経済新聞の記事で、「1対1トレーニング注意」というタイトルが目に飛び込んできた。
アフロもパーソナルトレーニングを1度は受けてみたいと思っている。
理由は、ビック3(スクワット・デッドリフト・ベンチプレス)のフォームの基本を身に付けて怪我をせずに重量をあげていきたいから。
プロのトレーナーの言うとおりにきちんとやれば、まちがいなく、早く成果を出すことができるはず…この考えがあぶないと気付いた。
負傷相談、5年で105件。
これが、「1対1トレーニングの注意」のサブタイトルだ。
- 105件の相談のうち、4分の1は治療に一ヶ月以上かかる負傷
- 神経や脊髄を損傷した場合もあり
- 30代の女性の場合
- バーベルを腰の位置まで引き下げる運動を始め、次第に重量を上げていった。
- 2ヶ月後にバーベルが持てなくなった。
- 整形外科を受診すると腰椎と仙椎の骨折が判明。
- 完治するのに半年以上かかった。
トレーナーに任せきりするのはよくない。トレーナーが「重量をさらに上げましょう!」といっても、少しでも不安や違和感があるなら拒否することが自分を守ることになる。
アフロにも苦い経験がある。ランニングに夢中になっていた時のこと。
指導者に、目標を達成するには、1ヶ月に300km走るのがいいと言われた。怪我が回復したばかりで、無理するのは心配だと伝えたけれど、それでも大丈夫だと言われ、300km走って大腿骨疲労骨折を発症してしまった。
この結果は勿論、自分の責任。思考停止に陥り、判断を他者にゆだねてしまった。
子供のせ自転車を見るとこわくなる時がある。
アフロも子供が小さい頃は、自転車の前や後ろに子供をのせて毎日のように移動していた。
車をもたない生活では、自転車は移動手段としてなくてはならないものだった。
と、当時は思い込んでいた。が、別に時間さえかければ自転車は絶対必要とはいえなかった。
子育て時期に知り合った1人の母親は、どんな時でも子供を自転車にのせる手段はとらないと決めていた。
子供が自転車から落ちて、頭を打って悲惨な状態になったことを知り、子供の安全を第1に考えてどんなに不便でも徒歩かバスor電車を利用するのだという。
アフロは便利さをとって、マネすることはしなかった。
1人で自転車に乗っていても、携帯片手に話しながら運転するのは勿論ダメだけれど、子供の命を預かっていると自分だけの問題ではなくなる。
実際に下記のような状況を目撃したことが何度もある。
- 前と後ろに子供を乗せた自転車で、片手運転で携帯電話で話す。
- 前と後ろに子供を乗せた自転車で、猛スピードで駆け抜けていく。
- 子供を自転車にのせたまま放置して、親だけ店舗の中にはいっていく。
上記のような状況でなくとも、3人乗りで過去に子供の死亡事故がおきている。
そして、今も負傷事故は増加しているらしい。
今回だけだから大丈夫、自分だけは大丈夫とは考えない。日頃から具体的な対策を立てよう!